本を出すにあたって
「先輩の恩は後輩に返せ」という言葉があります。50歳も半ばになり自分の人生を振り返る余裕のようなものが生まれ、その時その時に多くの人にアドバイスをもらい、あるいは心に触れ、その時々の挫折を乗り越えながら、今日まで歩んで来られたのも自分がいかに人に恵まれていたかを感じ、感謝の念で一杯です。
いつも思い、又言葉にもしている事ですが、基本的能力の低い私が今日あるもの、周りの人に支えられての事なのです。その感謝の念の幾ばくかを社会に還元できたらとの思いが強くなり、始めたのがホームページに文章を書き、今までの自分の生き様を通して得た生活の知恵のようなものを若者に伝えられたら、と言う事でした。
小学校の作文以来、文章と言うものを書いていません。当然の事としてひどい幼稚な文章でしか無いわけで、多くの方から批判やお叱りを受けました。が、本人が一番知っている事ですから、苦にはなりませんでした、ただ私の言いたい事や思いは通じるだろうとの思いで書き続けたわけです。続けると言う事は恐ろしいものでそれなりになった様です。
今又、周囲の方のはからいで本になる事になりました。これも又人に支えられての事です、と同時に又多くの人に巡り合う事が出来ました。40歳近くにテニスと出会い、汗をかき筋肉に刺激を与える事を覚え、50歳半ばにして文を書きだし脳細胞に刺激を与える事を覚えました。年齢を加える事に生活の広がりを感じます、熟すると言う事かも知れません。
20代は歯医者の修行、30代は体を張って生き、40代は乗るか反るかの事業、50代になってやっと心の余裕が出来、中年不良を目指しています。今はテニスに夢中ですが、60歳までとして、その後はヒップホップを踊り、10代の若者と汗をかけ合いながら、青春談義をして、人生を語り合いたいのです。(きっと青春が寂しかったのかも知れません)
80歳を過ぎましても、ますます文章に磨きがかかり、より楽しい時間の広がりがおこる予感を感じます。より心豊かになれ、澄んだ心で幼い日に戻れるような気がするのです。年を重ねるとは楽しい事が増える事のような気がする今日この頃です。
追伸
このたび文芸社から本をだす運びとなりました。今ホームページに書きためたものを編集の方と選んでおります。早いもので本2冊分の量があるとの事で、半分ほどを選び、あるいは多少書き直して、まとめ上げる作業をしております。6ヶ月ほどの日数が必要との事ですから、本になるのは9月になると思います。
E -mail: yoshiyuki@tka-teeth.co.jp です。ご意見や感想を頂けたら大変にうれしく思います。