日本経済を活性化するのは女性、貴女です

 男とは元来劣等感にさいなまれるものです。男はある時期に必ずHな本とかビデオテープを見るものです、最初はモザイクのかかったもので我慢をしているわけですが、そのうちに何とかそういった修正の無いものを探して来るものなのです。何とか手に入るという事も不思議な世の中かも知れません、厳密に言えば法に触れることなのですから。

 そうして手に入れたテープを見て男は内心愕然とするわけです、いかに自分の物がお粗末かと悩むわけです。そういったところに出て来る男優さんの男性自身はやはり立派なわけですから、どうしても自分自身のものと見比べてしまうのはやもう得ないでしょう。まして自分のものは上から見るわけですから、どうしても小さく見えるわけです。

 野球で言えば一郎であり、サッカーであれば中田でしょう。やはりその道の一流の男なのですから、土台そんな男と比較する方が間違いと言うものです。ですがやはりどこか不安でなりません、自分にとっては未知の世界ですから、良い事も悪い事も大きく膨らむわけです。初心者ですから仕方がないと思います。

 不安との戦いの中でもそういった行為にいつの日かいどむわけです。反面無我夢中であることも事実です、事の経過などというものも何一つ憶えていないというのが実情でしょう。何とか行為が完了した時の満足感はこの上もない満ち足りた心になるものです、と同時に男としての能力の不安におちいるわけです。

 本当の初心者のうちは自分もどこかで納得しながら、未熟さという物を受け入れられるわけです。問題は多少経験をつんだ頃に始まります、自分の男としての能力がわからないわけです、何せ比較検討できるのはビデオテープの男優さんしかいないわけですから。これはなんと言っても相手が悪すぎます、勝てるわけがありません。

 ひとえに相手の女性の言動にかかってくる訳です。男の自信の大半がこの頃に決まってくるといっても過言では無いでしょう。「三つ子の魂百まで」と言うではないですか、始めの頃の心の状態はその男の一生の基礎となると言ってもいいと思います。ゆるぎない自信になるが、劣等感にさいなまれながら萎縮して過ごすかの。

 これは男としての自信の原点になると思います、当然の事ながら仕事というものにもつながっていくでしょう。男とは自分のために何かを成すエネルギーはたいした事ありません、ましてや国のために力を発揮するなどという事などまず考えられません。唯一命をかけられるのは女性すなわち貴女のためだけなのです。

 そうです、唯一女性のためなら命も投げ出せるのが男というものなのです。はなはだ単純な動物なのです。その唯一命もかけられる女性である貴女に見放されたら、男はどう生きたらいいのでしょう、もはや何の目的もなく途方にくれながら、怠惰なその日暮らしをするにちがいありません、夢遊病者のように。

 多くの男は自分の男性自身がいかに貧弱であるかを自覚しています(私もそうです)。その貧弱のものでも貴女の言葉一つで勇気も湧き、頑張ろうと立ち上がるわけです。たいした能力が無いとわかりながらも、必死の思いで行動するわけです。ただひたすら貴女に喜んでもらいたい一心で。

 何度もいいますが、男ははなはだ単純な動物です。頑張れるも萎縮してしまうも貴女の言葉一つなのです、男の尻のたたき方一つなのです。昔、池田勇人という総理大臣が所得倍増論と言う言葉を引き下げて経済を活性化させ、後世に名を残しました。しかし本当の功労者は世の奥さん方でダンナの尻のたたき方が上手かったのです。

 当時はほとんどの奥さん方は専業主婦でした。自ら社会に出てお金を稼ぐという事をせず、もっぱらダンナの尻をたたいたのだと思います。もちろん当時の社会の事情もあるでしょう、物が増えつつある時代であった事も事実です。洗濯機から始まり、テレビ、冷蔵庫、クーラー、カラーテレビ、自動車と増えていったのです。

 奥さん方はそれぞれにダンナに上手に競争させたわけです。お隣はもうテレビを買ったわよ、うちも買って。今度は冷蔵庫よ、うちはいつなのよ。と言って尻をたたくわけです。そうなると男はこけんにかかわるわけです、何が何でも買ってやるぞと頑張り、孤軍奮闘するわけです。

 我々団塊の世代と言われる者たちが35歳の頃が、日本の経済が一番元気であったのではないでしょうか。一番人口の多い世代が働き盛りという事がなんと言っても大きな要素でしょうが、一番女性に弱い世代であったという事も大きな要因であると思います。なんと言っても、尻のたたかれ方が下手と言うのか上手いというのかわかりませんが。

 とにかく女性が上手く男性を働かせたという事だと思います。「切れない鋏も使い方一つ」と言うではありませんか、所詮男という者の大半は貧弱で弱い者なのです。ですがその弱い男にどのように働いてもらうかが、女の腕の見せ所ではありませんか。それが究極は日本の経済の活性化につながり、経済を立て直す事になるのだと思います。

 私も30年近く奥さんに尻をたたかれ続きました。尻たたきの名人であったようです、今日あるのも奥さんのおかげかもしれません。でも30年もたたき続けると少々疲れがみえるようです、いや私の逃げ方が上手くなったのかもしれません。あらためて尻をたたいてくれる方が現れたら、私も経済の活性化に役立つ力が湧き出るかも、、、 。


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